寒山押型コレクション

寒山押型の魅力

多くの方の心をとらえている日本刀。その魅力を伝える歴史的価値の高い史料「寒山押型」をできる限り正確に3D再現しミニチュア化するプロジェクト、それが「寒山押型コレクション」です。

日本刀は、純粋な武器でもあり、一方で催事などにも使われた歴史を持つ、日本文化と密接にかかわっている道具であるところが魅力なのではないでしょうか。時代の権威の象徴でもあり信仰の対象でもある、そのような背景を考えるに、一振一振の刀がその時代の文化を内に秘めているように感じます。

そのような日本刀ですが、長い年月の中で、残念ながら失われていくものもあります。日本刀は火、水に弱く、本能寺の変や大坂夏の陣などの大火で失われたものも多く、また錆などによって損なわれたものも多くあります。このような状況の中、後世に銘刀の情報を残すための手段として古くから用いられてきたものが「押型」になります。

「押型」とは、刀剣の上に和紙を押し当てて、茎(なかご)の銘を石華墨で写し取ったり、刃紋などを書き写したりする行為、またそれによる製作物のことを言います。古くから伝わる、日本刀の正確な情報を伝えていくための手段で、これによって多くの銘刀の特徴が保存され、現在につながっています。

今回取り上げる「寒山押型」は、日本の刀剣学者、佐藤寒山先生によって編集された押型です。

佐藤寒山先生(1907年4月~1978年2月)は日本刀研究の権威として知られており、日本刀に関連する数多くの著書を残しています。近世における同研究会の最重要人物の一人と言えます。また、大きな功績の一つとして、第二次世界大戦の後、連合軍総司令部と折衝を重ね、永遠に失われる可能性のあった日本刀に対し、美術刀剣保存許可の端緒を作り、現在に残すための道筋を作ったことが挙げられます。その後、刀剣博物館副館長を勤め、刀和会を発足、生涯にわたって愛刀家の育成指導をされてきました。

その佐藤寒山先生によってまとめられた「寒山押型」は昭和44年に出版されました。出版数は500部と限られており、現存するものは多くありません。中身は巻物4本(「春」「夏」「秋」「冬」)からなされており、国宝を含む合計316本の刀剣の押型および情報を収めた、非常に貴重な書物になります。押型を見て頂ければわかるのですが、その形状だけではなく、美しい刃紋や剣の地に現れる肌目、地刃の働きや沸え、匂いなども写し取っており、またその形状などについての記述も、その刀剣に対する深い愛情を感じる内容となっています。

現在の配送状況を確認するには、注文IDを入力して配送状況ボタンを押してください。この状況はメールで受け取っているはずの情報となります。