現在ゲームやVR、ARのような様々なコンテンツで3Dデータが活用されていますが、すべての3Dモデルを一から作るのはかなりの労力がかかってしまいます。そこで手軽に3Dモデルを作成する方法として、3Dスキャナーの活用があります。
3Dスキャナーを活用するメリットとしては、モデリングをするには複雑な形状のものも簡単に3Dデータ化できることや、ゼロから作ると数週間掛かってしまうものも、ものによっては半日程度でデータ化することができるといった点が挙げられます。
ただし3Dスキャナーにも得手不得手があり、常に活用できるかというとそうでもないため、大きな設備投資を行う事には抵抗のある方もいらっしゃることと思います。そこで、ピンポイントで活用したい方のために、3Dスキャナーのレンタルを行っている企業がいくつかありますので、そういったところのサービスを活用することを検討されてもよいのではないでしょうか。
下記に3Dスキャナーのレンタルサービスを行っている企業をまとめていますので、参考にしてみてください。
Artec Eva
ARTEC Evaは、中型オブジェクト(胸像や合金ホイール、オートバイのエキゾーストシステムなど)を素早く正確に、テクスチャ情報を付けてキャプチャするのに最適なスキャナです。Evaは高解像度で鮮やかな色で、素早くスキャンできるため、ほぼ無限の用途でお使いいただけます。3Dプリンターで精巧なフィギュアを作成するなどの場合、最適なスキャナの一つです。
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- レンタル
- モノスタジオ
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- レンタル価格
- 基本料:50,000円 レンタル料:50,000円/日
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- メーカー
- Artec Group
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- 本体寸法
- 261.5×158.2×63.7mm
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- 本体重量
- 850g
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- 出力フォーマット
- OBJ, STL, ASCII, AOP, WRL、PLY、PTX、XYZRGB
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- 3D解像度(最大)
- 0.5mm
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- 3D距離精度(最大)
- 0.1mm
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- 測定距離
- 0.4〜1m
3Dスキャナー Sense
安価に3Dスキャナーを試してみたい場合には、このSenseのレンタルサービスは賢い選択になるかもしれません。1,980円からという価格はリーズナブルで、3Dスキャナーを使っての3Dデータ作成がどのようなものか確認する際に利用するとよいと思います。出来上がるモデルは必ずしも精巧ではないですが、利用用途によっては十分利用可能です。
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- レンタル
- DMM.com
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- レンタル価格
- 2日/1,980円~
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- メーカー
- 3D Systems
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- 本体寸法
- 33×129×178mm
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- 本体重量
- 590g
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- 出力フォーマット
- STL, OBJ, PLY,VRML
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- x/y分解能 @0.5m
- 0.9mm
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- Z分解能 @0.5m
- 1mm
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- スキャンエリア
- Min:0.2m×0.2m×0.2m / Max:3m×3m×3m
Hapino:3D
Hapino:3Dはモニター、センサはもちろん、バッテリーや全ての制御機器を内蔵したオールインワン型の3Dスキャナーです。ハンディサイズで持ち運び可能、PCや光源との接続など面倒な準備も必要なく、手軽に3Dスキャンができるのが特徴です。
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- レンタル
- DMM.com
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- レンタル価格
- 2日/4,840円~
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- メーカー
- ノア
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- 本体寸法
- 260mm×180mm×55mm
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- 本体重量
- 1.4kg
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- 出力フォーマット
- PLY(カラー情報つき点群データ)
NextEngine 3Dスキャナー
NextEngine 3Dスキャナーはデスクトップ型の3Dスキャナーで、独自の複数のラインレーザーによるスキャン方式を採用しており、高精度なスキャニング結果を得ることが可能な3Dスキャナーです。ターンテーブルと組み合わさったデスクトップ型という事で対象物の大きさには制限がありますが、その範囲に収まる対象物であれば有効なデータが取れるものと思われます。
機材レンタルはスタジオに出向く必要があり、そこで時間貸しのような形で利用することになります。
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- レンタル
- クロスワン
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- レンタル価格
- 1日/54,000円
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- メーカー
- NextEngine, inc
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- 本体寸法
- 224mmx277mmx92mm
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- 本体重量
- 約3kg
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- 出力フォーマット
- STL、PLY、XYZ、VRML、OBJ
代表的なスキャナーレンタルサービスを取り上げてみましたが、ご希望に添えるスキャナーは見つかりましたか?今回は測量用のレーザースキャナなどは紹介していないのですが、そのようなスキャナーもレンタルサービスはありますので、どういったデータが必要なのかによって使い分けてみると良いのではないでしょうか。
それぞれ特徴のあるスキャナーで出来上がる3Dデータも様々なので、いろいろとためしてみるのも良いかもしれません。