Russian3DScanner社からWrap3.0.3がリリースされました。
このソフトウェアで我々が注目したポイントは、人物の3Dデータをベースに、ポリゴンを半自動で再構成する機能を持っているところ。
通常、たとえば3Dスキャンした人物データの場合、凹凸が複雑なこともありポリゴンの構成としては非常に複雑なものになっています。ほとんどの場合そのままデータとして使用するのは難しく、リトポロジーを行い頂点を整理する必要があります。
このWrap3.0.3では、ベースモデルを当てはめることによって、スキャンデータ等のまだ整理されていないポリゴンデータを、実務上使いやすいデータに変換することができるようになっています。
従来から優れた再現性など3Dスキャンの有効なポイントは認知されていましたが、こういったソフトウェアを活用することで、3Dスキャンされたデータがより簡単に実用的なものに変化するのであれば、3Dスキャンの活用の幅がより広がってくるように思います。価格的にも安く抑えられており($370)、多くの方に使っていただけるものになるのではないでしょうか。
モデリングにかかっていた労力が、こういったソフトの活用によって軽減されるといいですね。